【産後、妻から離婚したいと言われた】夫が知るべき妻の本音と修復ステップ

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【産後、妻から離婚したいと言われた】夫が知るべき妻の本音と修復ステップ

この記事でわかること

妻から離婚を告げられた直後に、夫が絶対に取るべきではないNG行動

妻が産後に「離婚したい」と考えるに至った、ホルモンや不満の蓄積などの深層心理

関係修復に向けて夫が実践すべき、具体的な3つのステップ(傾聴・行動変容・再契約)

話し合いが限界の場合や、万が一離婚が避けられない場合に取るべき選択肢と準備

産後の大変な時期に、妻から突然「離婚したい」と告げられたら。 あなたはいま、強い衝撃と混乱の中にいるかもしれません。

しかしその言葉は「終わり」ではなく、「もう限界だ。助けてほしい」という妻からの最後のSOSである可能性が高いです。

動揺してNG行動を取ってしまえば、関係は取り返しのつかないものになりかねません。

この記事では、まず夫が絶対にやってはいけない「致命的なNG行動」を解説します。

その上で、妻が離婚を口にする5つの深層心理(本音)を解き明かし、絶望的な状況からでも信頼を再構築するための「実践的な3ステップ」を具体的に紹介します。

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感情的になるな! 妻に「離婚したい」と言われた直後のNG行動4選

「産後 妻から離婚したいと言われた」イメージ画像

妻から突然「離婚したい」と告げられた時、夫としては頭が真っ白になり、強い衝撃を受けるのは当然のことです。

しかしこの最初の瞬間の対応が、今後の夫婦関係を左右する極めて重要な分岐点となります。

動揺のあまり、衝動的に取った行動や発した一言が、取り返しのつかない事態を招く可能性があります。

ここでは妻の心をさらに閉ざさせ、状況を決定的に悪化させてしまう「致命的なNG行動」を4つ解説します。

NG行動①「産後のホルモンのせいだろ?」と決めつける

妻の苦しみを否定する行為

妻の深刻な訴えを、「産後の一時的なホルモンバランスの乱れ」として片付けてしまうのは、もっとも避けるべき行動です。

たしかに出産後の女性の身体は、ホルモンの劇的な変動によって感情が不安定になりやすい状態です。

しかし妻が口にした「離婚したい」という言葉を、すべてそのせいにして軽視することは、彼女の苦しみそのものを否定する行為にほかなりません。

絶望感を与える一言

妻は疲労困憊の身体、孤独な育児、自己喪失感といった「現実」に直面し、勇気を振り絞ってSOSを発しています。

それを「ホルモンのせい」と決めつける言葉は、「あなたの苦しみは本物ではない」「あなたの感情は重要ではない」と告げるのと同じ意味を持ちます。

この一言が、妻に「この人は私のことを何も理解しようとしない」という最終的な絶望感を与えてしまいます。

NG行動②「俺だって頑張ってる!」と感情的に反論・自己弁護する

自己防衛的な反論は危険

妻から不満や苦しさを打ち明けられた際、「俺だって仕事で大変なんだ」「自分なりに手伝っているじゃないか」と感情的に反論し、自分を正当化しようとするのも危険です。

これは夫自身が、「自分の努力を認められていない」「不当に非難されている」と感じることから生じる、典型的な自己防衛の反応でしょう。

しかし妻がその瞬間に求めているのは、夫の弁解や「どちらが大変か」という不毛な競争ではありません。

妻が対話を諦める結果に

妻が発しているのは「助けを求める叫び」です。

それに対して即座に自己弁護で応じる行為は、夫が妻の苦痛に寄り添うのではなく、それを自分への批判としか捉えられない未熟さの表れと映ります。

結果として、妻は「この人に本音を話すだけ無駄だ」と対話を諦め、心を固く閉ざしていくことになります。

NG行動③ その場しのぎで「謝罪」や「承諾」をする

誠実さが伝わらない謝罪

離婚という言葉への恐怖や、この修羅場を今すぐ収めたいという焦りから、中身のない謝罪や承諾をしてしまうのも悪手です。

 例えば、「ごめん、俺が変わるから、離婚なんて言わないでくれ」といった即座の謝罪は、妻の長年の苦しみを理解した上での言葉ではないことが明白です。

そのため妻には、「反省しているのではなく、ただ離婚を回避したいだけだ」という操作的な言葉として響き、誠実さが伝わりません。

未来の信頼を破壊する行為

逆に、「そこまで言うなら、わかったよ」と自暴自棄になって離婚を承諾するのも最悪の対応です。

どちらの行動も、妻が抱えている問題の根本的な解決から目をそらす行為だと言えます。

その場しのぎの約束は守られる可能性が低く、守られなかったときに「やっぱり口先だけだった」と、未来の信頼関係を完全に破壊してしまいます。

NG行動④ 自分の親や友人に(妻の許可なく)相談する

夫婦間の信頼を裏切る行為

この危機的な状況を、妻の許可を得ずに自分の親や友人に相談する行為は、夫婦間の信頼を根底から裏切るものです。

夫側の親を巻き込むことは、妻にとって「敵陣に囲まれた」という強い孤立感とストレスを特に与えます。

夫としては助言を求めるつもりでも、相談の過程で、どうしても自分に都合の良い視点で状況を説明してしまいがちです。

離婚の意思を固めさせる「裏切り」

その結果、周囲の人々は妻を「理不尽だ」「不安定だ」と誤解する可能性があります。

 妻からすれば、夫婦というもっともプライベートな単位で解決すべき問題を、一方的に外に持ち出されたと感じるでしょう。

この「裏切り」によって、妻の離婚の意思はさらに強固なものになってしまうのです。

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なぜ妻は産後に「離婚したい」と思うのか?夫が知らない5つの深層心理

「産後 妻から離婚したいと言われた」イメージ画像2

夫にとっては「突然の出来事」に思える妻からの離婚の申し出も、妻の側からすれば、それは突然生まれた感情ではありません。

多くの場合、夫が気づかないうちに、あるいは見過ごしてきた深刻な理由が積み重なっています。

ここでは産後の妻が「離婚」という重い決断を考えるに至る、代表的な5つの深層心理と、実際に危機に直面した夫婦の体験談について解説します。

原因① 深刻な「産後クライシス」とホルモンバランスの崩壊

出産によるホルモンの劇的変化

出産後の女性の体内では、ホルモンバランスが劇的に変化します。

妊娠中に高レベルで維持されていた女性ホルモンが、出産と同時に崖から落ちるように急激に減少するのです。

これは月経前の不調(PMS)とは比較にならないほど強烈なもので、気分の激しい落ち込みや不安感を引き起こします。

「産後クライシス」の発生

この生物学的な変化に、次の環境要因が加わることで、夫婦関係が急速に悪化する現象を「産後クライシス」と呼びます。

  • 育児による睡眠不足
  • 疲労
  • 夫のサポート不足

ある調査では、妻の「夫への愛情実感」は妊娠中をピークに、産後2年で3割程度まで激減するという結果も出ています。 妻自身もコントロールが難しいほどの心身の変化にさらされているのです。

原因② 夫から「女」ではなく「母親」としか見られない絶望

「母親」という役割と自己喪失

出産を経て、多くの女性は「母親」という役割に生活のすべてを捧げることになります。 その過程で、ひとりの女性としての自分を見失う感覚に陥ることがあります。

このとき、もっとも身近なパートナーである夫までもが、妻を「自分の子どもの母親」という役割でしか見なくなったと感じた瞬間、妻は深い絶望感を抱くのです。

孤独感と離婚への渇望

例えば、育児に追われる妻を気遣う言葉もなく、スキンシップや夫婦の会話が途絶えてしまうと、妻は「私はもう女性として見られていない」「大切にされていない」と孤独を深めます。

この寂しさの蓄積が、「母親」という役割から逃れたい、すなわち離婚したいという渇望につながることがあります。

原因③ 圧倒的な育児・家事負担の「非対称性」

負担の不公平さ

産後の夫婦関係における最大の問題のひとつが、育児・家事負担の圧倒的な不公平さです。

夫は「自分なりに手伝っている」と感じていても、妻が背負う負担の総量とは比較にならないケースが非常に多く見られます。

 妻の負担は、おむつ替えや授乳といった目に見える作業だけではありません。

目に見えない「メンタルロード」

「おむつの在庫は足りているか」「予防接種の予約はいつか」「離乳食の献立はどうするか」といった、常に先を読み、計画し、管理する…。

このような目に見えない「メンタルロード(精神的負担)」も、ほぼひとりで担っていることが多いのです。

この非対称な状況が続くと、妻の心には「どうして私だけが」という不満と疲労が蓄積します。

やがて「ひとりでやった方がマシだ」という諦めに変わっていきます。

原因④ 妊娠中からの「不満」と「諦め」の蓄積(デスノート化)

産後だけが原因ではない

妻が口にした「離婚したい」という言葉は、産後に突然生まれたものではありません。 その不満の芽は妊娠中から育っていた可能性が高いのです。

例えば、つわりで苦しんでいるときに配慮のない行動を取られた、陣痛で苦しむ横で居眠りをされた、寝不足を訴えても他人事のように扱われた―。

積み重なる失望体験

これらひとつひとつは些細なことかもしれません。

しかし妻が心身ともに、もっとも無防備でサポートを必要としていた時期の夫の無神経な言動は、妻の心に「デスノート」のように深く刻み込まれます。

こうした失望体験が積み重なることで、夫への愛情や信頼は少しずつ消え去ります。

そして「この人に期待しても無駄だ」という冷めた諦めが、産後の限界的な状況下で「離婚」という具体的な選択肢として浮上するのです。

原因⑤ 「ガルガル期」による生理的な嫌悪感

赤ちゃんを守るための防衛本能

出産後の母親は、赤ちゃんを守ろうとする動物的な本能から、周囲に対して極度に警戒心が強くなり、攻撃的になる時期があります。 これは俗に「ガルガル期」と呼ばれています。

この防衛本能は、時にもっとも身近な存在である夫に向けられることがあります。

例えば、帰宅後に手を洗わずに赤ちゃんに触れようとする夫の行動が、妻の目には我が子への致命的な脅威と映るのです。

愛情とは異なる生理的嫌悪

これが高じると、夫の体臭や生活音、さらには存在そのものに対して生理的な嫌悪感を抱いてしまうケースも少なくありません。

これは愛情が冷めたというよりも本能的な拒否反応に近いものでしょう。

しかし妻にとっては強烈なストレスであり、離婚を考える直接的な引き金になり得ます。

「あの時、もっと…」夫たちの後悔と、乗り越えた夫婦の体験談

向き合わなかった夫の後悔

産後クライシスが原因で離婚に至った夫たちの多くが、後になって「あの時、もっと真剣に妻のSOSに向き合っていれば」と深く後悔しています。

「ホルモンのせいだ」「一時的なものだ」と見過ごし、妻が発していたサインから目をそらした結果、修復不可能な溝が生まれてしまったのです。

危機を乗り越えた夫婦の共通点

一方でこの深刻な危機を乗り越え、以前よりも強固な絆を築いた夫婦もいます。 そうした夫婦に共通しているのは、夫がプライドを捨て、妻の話を徹底的に「傾聴」したことでした。

そして「言葉」ではなく、「行動」で自分が変わることを証明し続けた点にあります。

この危機は、夫婦が本当の意味で「親」になるための最大の試練です。 夫の行動変容こそが、関係を再構築する唯一の鍵となります。

【実践ガイド】離婚を回避し、関係を再構築するための「3ステップ」

「産後 妻から離婚したいと言われた」イメージ画像3

妻から「離婚したい」と告げられた状況は、夫婦関係が深刻な危機にある証拠です。

しかしこれは終わりではなく、ふたりが真のパートナーシップを築き直すための、痛みを伴う重要な機会でもあります。

感情的な反論やその場しのぎの謝罪は、もはや通用しません。 ここからは、失われた信頼を回復し、関係を再構築するための具体的な3つのステップを解説します。

ステップ① 【冷却と傾聴】妻の「すべて」を受け止める

夫がすべきは「証人」になること

最初の段階で夫がすべきことは、問題を解決しようとすることでも、自分を弁護することでもありません。

ただひたすら、妻の「証人」になることです。 妻は、これまでの不満、悲しみ、怒り、そして絶望を心に溜め込んでいます。

夫がまず行うべきは、妻がそれらすべてを吐き出すための「安全な場所」を提供することでしょう。

具体的には、「君がそれほど辛い思いをしていることに気づけなかった。言い訳も反論もしないから、君が感じてきたことのすべてを聞かせてほしい」と伝え、対話の場を設けます。

傾聴の具体的な方法

そして、その場ではスマートフォンを置き、テレビを消し、妻の話を遮らずに最後まで聞くことに徹します。

たとえ自分に不利な内容や、誤解だと感じる部分があっても、「でも」「だって」という言葉は絶対に口にしてはいけません。

「そう感じていたんだね」「それは本当に辛かっただろう」と、妻の感情そのものを肯定(バリデーション)することが重要です。

これは妻の意見に「同意」することではなく、彼女がそのように感じる「権利」を認める行為なのです。 この非審判的な傾聴こそが、あらゆる進展の前提条件となります。

ステップ② 【行動変容】言葉ではなく「行動」で示す

「手伝う」意識からの脱却

妻の話を深く受け止めたら、次のステップは「行動」です。 言葉だけの謝罪や「変わる」という約束は、もはや妻の心に響きません。

信頼は、具体的な行動の積み重ねによってのみ回復します。 ここでもっとも重要なのは、「手伝う人」から「共同経営者(当事者)」への意識改革です。

「手伝う」という意識は、主体が妻であり、自分は補助であるという姿勢の表れだといえます。 妻が求めているのは、指示を待つ従業員ではなく、対等なパートナーなのです。

具体的な行動で示す

「何か手伝うことはある?」と聞くのをやめましょう。

代わりに、自ら課題を見つけ、責任を持って主体的に行動します。 例えば、「今日から、洗濯に関する全工程(洗濯、干す、畳む、収納)は俺の仕事にする」と宣言し、完結させます。

「赤ちゃんの予防接種のスケジュールを調べて予約しておくよ」と、妻が抱える「メンタルロード(目に見えない管理業務)」を引き受けることも効果的です。

また「週末の午前中は俺が赤ちゃんと外出するから、4時間は自由にしてほしい」と伝え、妻に「途切れることのない休息」をプレゼントすることも効果的です。

これは夫が妻のニーズを理解した何よりの証拠となります。

これらの行動は、妻から指示される前に実行されて初めて意味を持つのです。

ステップ③ 【再契約】未来の「夫婦のルール」を一緒に作る

目標は「新たなパートナーシップ」

傾聴(ステップ1)と行動(ステップ2)によって、妻の警戒心が解け、ある程度の信頼が回復してきたら、最後のステップに進みます。 それは未来の夫婦関係を「再契約」することです。

目標は「昔の仲が良かった頃に戻る」ことではありません。

ひかる
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「昔の関係」こそが、暗黙のルールが機能不全に陥った結果として、離婚危機を引き起こしたのです。

したがって、ふたりが意識的に、公平で対話に基づいた「新たなパートナーシップ」を築く必要があります。

「夫婦会議」の導入

具体的には、週に一度「夫婦会議」の時間を設けることを提案します。 これはお互いを非難する場ではなく、家庭という共同事業を円滑に運営するための戦略会議です。

夫婦会議では、家事・育児の分担(「名もなき家事」もすべて洗い出す)、家計の管理、お互いの自由時間の確保といった項目を取り上げます。

そして「今後、意見が対立した時の解決ルール(例:大声を出さない、など)」も含め、これらをふたりで話し合い、明確に決めていきます。

このルールを一緒に作るプロセスそのものが、関係を再構築する作業となるのです。

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妻との会話で絶対NGな言葉 vs 信頼を取り戻すOKな言葉

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シナリオ① 妻が疲労困憊で泣いているとき

産後の危機的状況にある妻の心は、非常に繊細です。

夫の何気ない一言が、関係修復の努力を無に帰したり、逆に妻の心を解きほぐすきっかけになったりします。

ここでは具体的なシナリオに基づき、妻をさらに傷つける「NGな言葉」と、信頼を取り戻す「OKな言葉」を対比して解説しましょう。

NGな言葉

「泣かないで、大丈夫だから」「またどうしたの?」 これらの言葉は、妻の「泣きたい」という感情を否定したり、「面倒だ」というニュアンスで突き放したりする響きを持ちます。

OKな言葉

「本当に疲れ果てているんだね。泣いてもいいんだよ。俺はここにいるから」 安易な解決策ではなく、まず彼女の感情を「正当なもの」として認め、判断せずに寄り添う姿勢が、妻に安心感を与えます。

シナリオ② 夫が忘れた家事について、妻が怒っているとき

NGな言葉

「今やろうと思ってたんだよ!」「いちいち言わなくてもいいだろ」 自己防衛的で、責任を転嫁する態度は、妻の怒りに火を注ぎます。

「俺は悪くない」というメッセージとして伝わってしまうのです。

OKな言葉

「君の言うとおりだ。俺がやると言ったのに、やらなかった。本当にごめん。これは俺の責任だ」 言い訳をせず、自分の非を明確に認め、具体的な失敗について謝罪する。

この誠実な対応だけが、失った信頼を少しずつ取り戻す道です。

シナリオ③ 妻が「もう頭がおかしくなりそう」と精神的な限界を訴えるとき

NGな言葉

「疲れているだけだよ」「そんなことないよ、君は素晴らしい母親だよ」 安易な慰めや表面的な励ましは、彼女の深刻な苦しみを「大したことない」と軽視しているのと同じです。

OKな言葉

「今、完全に追い詰められた気持ちなんだね。どんな風に感じるのか、俺に教えてほしい」

評価や判断をせず、妻が感じている主観的な現実を共有しようと努める姿勢が、「この人は理解しようとしてくれている」という信頼につながります。

シナリオ④ 夫が妻とのつながりを求めたいとき

NGな言葉

「最近、俺たちの時間、全然ないよな」

これは「もっと俺にかまえ」という不満や非難のように聞こえ、ただでさえ余裕のない妻をさらに追い詰めます。

OKな言葉

「君に会えなくて寂しいよ。大変なのはわかっているけど、今夜、赤ちゃんが寝た後15分だけでいいから、邪魔の入らないところで話せないかな?」

まず自分の素直な感情(「寂しい」)を伝えます。 そして妻の状況への理解を示した上で、具体的で実行可能な「小さな提案」をすることが有効です。

「妻から離婚したい」夫のよくある質問(Q&A)

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Q1. 妻が一切口を聞いてくれません。どう話しかければいいですか?

妻から離婚を切り出された夫が、混乱の中で抱きがちな疑問や悩みについて、Q&A形式で具体的にお答えします。

沈黙は自己防衛のサイン

妻が沈黙している場合、それは「これ以上話しても無駄だ」「傷つきたくない」という自己防衛の壁を築いている状態かもしれません。

このようなときに、焦って会話を強要したり、しつこく話しかけたりするのは逆効果です。

壁をさらに厚くしてしまう恐れがあるためです。

行動と間接的なアプローチ

まずは無理に話させようとせず、前述した「ステップ2:行動変容」を黙って一貫して続けることが重要です。

日常の「おはよう」「お疲れ様」といった挨拶は続けつつ、家事や育児を主体的に行う姿を見せ続けましょう。その上で、あなたの意志を間接的に伝える方法も有効です。

例えば、「君がまだ話す気になれないのは分かっている。だから俺は、行動で気持ちを示し続けることに集中する。君の準備ができたらいつでも聞くから」といった内容を手紙やメッセージで残します。

妻の境界線を尊重しつつ、夫が変わらぬ意志を持っていることを示すのです。

Q2. 妻が子供を連れて実家に帰ってしまいました。すぐに連れ戻すべきですか?

力ずくで連れ戻すのは厳禁

力ずくで連れ戻そうとしては絶対にいけません。

妻が子どもを連れて実家に戻ったのは、多くの場合、夫と物理的な距離を置き、感情的な安全を確保するための「避難」です。

そこで夫が押しかけたり、強引に連れ戻そうとしたりする行為は、妻の恐怖心を煽ります。 それだけでなく、法的な手続きにおいても夫に不利な状況をもたらす可能性が十分あるのです。

妻の自律性を尊重する

今は、妻に物理的な空間と時間を与えることが最優先です。

まずは「君と赤ちゃんのことが心配だ。君に時間が必要なのは理解している。ゆっくり休んでほしい」と、妻の自律性を尊重するメッセージを送ることが賢明でしょう。

そして夫であるあなた自身は、この離れている期間を「自分自身と家庭環境を見つめ直す時間」と捉えてください。

なぜこうなってしまったのか、自分に何ができるのかを真剣に考え、行動に移す準備をすべきです。

Q3. 「産後のホルモンのせい」で、一時的な感情ではないのでしょうか?

問題の軽視がもっとも危険

そのように考え、問題を軽視してしまうことがもっとも危険な誤りです。

たしかに、産後の劇的なホルモン変動は、妻を感情的に不安定で脆弱な状態にします。 しかしそれはあくまで、「引き金」や「環境要因」に過ぎません。

その脆弱な状態を、本格的な「離婚危機」に変えたのは、多くの場合、夫の「行動」や「不作為」(何もしなかったこと)です。

「傷」は本物であり、永続する

妻の感情の波自体は一時的なものかもしれません。

しかしそのもっとも辛い時期に、夫に「ホルモンのせいだ」と軽視されたり、SOSを無視されたりした「傷」は本物です。その傷は、妻の心に永続的なダメージとして残ります。

「一時的なものだろう」と放置すれば、妻は「この人は私の苦しみを理解しない」と確信し、取り返しのつかない決断に至る可能性が高まります。

ひかる
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ホルモンのせいにせず、妻が発しているSOSそのものに真剣に向き合う必要があります。

Q4. 妻の意志が固く、修復は無理そうです。何を準備すべきですか?

修復努力と最悪への備え

妻の決意が非常に固く、修復の努力が実を結ばないように感じる場合でも、関係修復への努力は粘り強く続けるべきです。

夫の一貫した変化だけが、妻の固い決意を揺るがす唯一の可能性だからです。 しかしそれと同時に、最悪の事態にも備えるという冷静で現実的な対応も求められます。

法的な助言と記録の保持

第一に、法的な助言を得ることです。

離婚した場合の自身の権利と義務(財産分与、親権、養育費など)について、弁護士の初回相談などを利用して正確に理解します。

これは攻撃的な行動ではなく、冷静な判断を下すための現実的な防御策といえます。

第二に記録を保持することです。 自身の変化への努力、コミュニケーションの試み、生活費の支払い(婚姻費用)などを客観的な事実として記録しておきましょう。

ひかる
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ただし妻に弁護士と相談していることを、絶対に知られてはいけません。離婚の相談だと思われるからです。

子どもの親としての視点

そしてもっとも重要なのは、たとえ夫婦関係が終わっても、子どもの親としての関係は永遠に続くという視点を持つことです。

あらゆる対応を、子どもの幸福という共通の目標に焦点を当てます。

これにより、非対立的な関係を築く努力をすることが、結果として双方にとって最善の道につながります。

ふたりでの話し合いが限界なら? 第三者の力を借りる選択肢

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選択肢①  夫婦カウンセリング

夫婦ふたりだけでは感情がぶつかり合い、冷静な話し合いが不可能になってしまうことは珍しくありません。

そのようなときは問題を悪化させる前に、中立的な第三者のサポートを求めることが賢明な選択となります。

関係修復のための最初のステップ

これは関係修復を目指す上で、もっとも推奨される最初のステップです。

夫婦カウンセリングでは、訓練を受けた中立的な専門家が「通訳」のようにふたりの間に入ります。 これにより、感情的な非難の応酬を防ぐことができます。

お互いが本当に伝えたかった本音や、これまで見過ごしてきた相手の視点を安全な環境で理解する手助けをしてくれるのです。

メリットと提案の方法

メリットは対立をエスカレートさせずに、より健全なコミュニケーションの技術そのものを学べる点にあります。 最近はオンラインで気軽に利用できるサービスも増えています。

提案する際は、「俺は、君の話を正しく聞く方法を学びたい。専門家の助けを借りて、君が本当に必要としていることを理解できるようになりたい」

このように夫自身が学ぶ姿勢で誘うことが、受け入れられやすいでしょう。

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選択肢② 期限を決めた別居|産後の妻をワンオペ状態だと逆効果

別居の重大な注意点

一時的に物理的な距離を置く「別居」は、双方の頭を冷やす冷却期間として機能する場合があります。

しかし別居には、極めて重大な注意点があります。 それは「産後の妻をワンオペ育児の状態に放置する別居は、逆効果にしかならない」という点です。

夫が家を出た結果、妻が育児と家事をすべてひとりで背負うことになれば、妻は「夫なしでもやっていける、むしろその方が楽だ」と確信してしまいます。

これは離婚の決意を最終的に固めさせる最悪のシナリオです。

別居する場合の必須ルール

もし別居を選択する場合は、必ず事前に明確なルールを双方で合意する必要があります。

  • 期間: 「1ヶ月」など明確な期間を定めます。
  • 経済的支援: 夫は、別居中もこれまで通りの生活費(婚姻費用)を負担する義務があります。
  • 連絡と関与: 連絡の頻度や、週末の育児参加など、関わり続けるルールを決めます。

この別居を、夫が「妻からの解放休暇」と捉えた瞬間に、関係修復の道は完全に閉ざされると心得てください。

選択肢③ 円満調停(最終手段)

法的な手続きによる話し合い

これは家庭裁判所の調停委員という中立的な第三者を介して、夫婦間の問題について話し合う法的な手続きです。

直接の対話やカウンセリングが機能せず、しかし泥沼の裁判は、避けたいと考える場合の最後の試みと位置づけられます。

調停委員が個別に双方から話を聞き、間に立って話し合いを進めるため、直接顔を合わせるよりも冷静に議論できる利点があります。

「円満調停」の建前と限界

離婚を前提とする「離婚調停」とは異なり、「円満調停(夫婦関係調整調停)」は、あくまで関係改善の可能性を探るという建前があります。

そのため離婚調停よりも、対立的でない雰囲気で始めることができます。 ただしこれは法的な手続きであるため、相手が話し合いに応じなければ成立しません。

ふたりの関係が完全に行き詰まってしまった場合の、最終手段のひとつとして覚えておくとよいでしょう。

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(コラム)もし「離婚」が避けられない場合に、夫が知っておくべきこと

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この記事では関係修復のための方法を中心に解説してきました。

このコラムでは万が一、修復の努力が実らず「離婚」という選択肢が現実的になった場合に備え、夫が最低限知っておくべき法的な知識や心構えを整理します。

1. 親権(子どもの養育者)について

離婚は、夫婦関係の終わりであると同時に、子どもの親としての新しい関係の始まりでもあります。

感情的になって対立を深めることは、誰のためにもなりません。

特に子どもの心の負担を最小限にするために、冷静に話し合う準備として以下の点を把握しておきましょう。

親権者を決める必要性

子どもがいる場合、離婚時に必ず「親権」を父母のどちらが持つかを決めなくてはなりません。

現実として、子どもが乳幼児など幼い場合、これまでの育児への関与度合いや、出産からの心身のつながりを重視されます。 その結果、母親が親権者となるケースが多い傾向にあります。

「子どもの利益と幸福」が基準

もちろん夫側がこれまで主体的に育児を行ってきた実績や、今後の養育環境が整っていることを具体的に示せれば、夫側が親権を持つ可能性もゼロではありません。

いずれにしても、どちらが親権者になることが「子どもの利益と幸福」にとって最善かを基準に話し合われるべきものです。

2. 養育費(子どもの生活・教育費)について

父親としての経済的責任

たとえ親権者にならなかったとしても、父親としての経済的な責任は続きます。 それが「養育費」です。

養育費は、子どもが社会人として自立するまで(通常は20歳や大学卒業まで)、子どもの生活や教育のために支払う義務のある費用です。

金額の目安と目的

金額は父母双方の収入バランスに応じて決められることが一般的で、家庭裁判所が公表している「養育費算定表」がひとつの目安となります。

これは妻に支払うものではなく、あくまで「子ども」の成長のために使われるお金であることを理解しておく必要があります。

3. 財産分与(夫婦の共有財産)について

共有財産は半分ずつ

結婚生活中に夫婦が協力して築いた財産(共有財産)は、離婚時に原則として半分ずつに分けることになります。 これを「財産分与」と呼びます。

 共有財産には、預貯金、不動産、車、生命保険などが含まれます。

名義に関わらず対象となる

名義がどちらにあるかに関わらず、結婚後に築いたものであれば分与の対象となるのが基本です。 住宅ローンなどの負債(借金)も財産分与の対象として考慮されます。

4. 面会交流(子どもと会う権利)について

子どもと会う権利

親権を持たない親にも、子どもと定期的・継続的に会って交流する権利が認められています。 これを「面会交流」といいます。

これは親のための権利であると同時に、子どもの健全な成長にとっても非常に重要な権利です。

「両方の親から愛されている」と実感するためです。

具体的な取り決めが大切

離婚時に月に何回、どのような方法で会うのかを具体的に取り決めておくことが大切です。

冷静な話し合いのための「専門家への相談」

当事者だけでは難しい場合

これらの取り決めは、感情的になった当事者同士だけでは冷静に進めるのが難しい場合があります。

もし最悪の事態が避けられないと感じたら、一度、弁護士などの専門家に相談してみることもひとつの現実的な選択肢です。 それは攻撃の準備のためではありません。

あくまで「法的に正しく、冷静な話し合いをするため」です。

ひかる
ひかる

自分の法的な権利と義務を正確に知ることが、無用な対立を避けることにもつながります。

【まとめ】危機を乗り越え、夫婦の新しい関係を築くために

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妻の「離婚したい」という言葉は、多くの場合、あなたへの攻撃ではなく、孤独と疲労の中で発せられた「助けてほしい」という悲痛なSOSです。

そのSOSに対し、反論したり、軽視したりすることは、妻の心を完全に閉ざしてしまいます。

今、あなたに求められているのは、妻の話を徹底的に「傾聴」し、言葉ではなく「行動」で家庭の当事者になることです。

ひかる
ひかる

離婚危機は、夫婦が「真のパートナー」へと生まれ変わるための試練でもあります。

この記事を読み終えたら、まずは「今夜の夜泣きは俺が代わるから、ゆっくり寝て」という、具体的な行動宣言から始めてみてください。

その小さな積み重ねが、信頼を取り戻す唯一の道となります。

妻との離婚を回避させる最善の方法

妻から離婚を求められているあなたは、次のような悩みや考えがあるのではないでしょうか。

  • 妻とは絶対に離婚はしたくない
  • 何をしても妻は許してくれない
  • どうすれば離婚を考え直しくれるかわからない
  • 調停になったが、それでも離婚を回避したい
  • 離婚を回避するための確かな方法が知りたい

私も妻から離婚を求められましたが、何をすればいいかわらず絶望の淵にいました。そんなとき妻との離婚を回避するために、最善だと信じられる方法を知れたことで、今も夫婦を続けられています。

あなたが妻との離婚回避に関して悩んでいるのなら、私が取り入れた離婚回避の方法は、きっと参考になると思います。詳しくは下のリンクから確認ください。